【11月8日 AFP】イラク警察部隊は7日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」から奪還したモスル(Mosul)近郊地域にある農業大学の構内で、集団墓地を発見したと発表した。

 集団墓地が見つかったのは、イラクでISが掌握している最後の都市であるモスルの南郊から約14キロ離れたハマム・アルアリル(Hamam al-Alil)地域。

 警察は、ごみだらけの空き地に立つ治安当局の制服や平服を着た人々を写した一連の写真を公開。中には、ごみに囲まれて浅く掘っただけの墓地に埋められた遺体の一部である可能性のあるものを写した写真もある。

 イラク統合作戦軍(JOC)は、同大でイラク部隊が「頭部を切り落とされた民間人100人の遺体」を発見したと発表。特別班が捜査を行うとしている。

 ただ、遺体がまだ地中に残っている様子であるにもかかわらず、JOCが100人という犠牲者数を割り出し、さらに全員が斬首されていると判断した根拠は明らかにされていない。

 ISは2014年にシリアとイラクをまたぐカリフ制国家の樹立を宣言して以来、一斉斬首による「処刑」などの残虐行為を繰り返してきた。

 イラク軍はこれまでに、ISが掌握した領土の多くを奪還。その過程で、集団墓地や大量虐殺地が相次いで見つかっている。

 イラク軍は現在、モスル奪還に向け攻勢を強めている。ハマム・アルアリルは、進軍域と同市南郊との間に立ちはだかる最大の難関の一つだった。(c)AFP