【11月7日 AFP】米大統領選挙の投票日が2日後に迫った6日、共和党候補のドナルド・トランプ(Donald Trump)氏が5州を遊説して回る一方、民主党候補のヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)氏は支持基盤で票固めに動き、激しい選挙戦を続けている。

 世論調査でなお接戦の州があることが示されると、トランプ氏は重要な激戦州であるフロリダ(Florida)、 ノースカロライナ(North Carolina)、オハイオ(Ohio)、ペンシルべニア(Pennsylvania)を立て続けに訪問。さらに今後、民主党の牙城と言われたコロラド(Colorado)、ミシガン(Michigan)、ミネソタ(Minnesota)各州も回る計画だ。

 6日にはクリントン氏がペンシルベニア、オハイオ、ニューハンプシャー(New Hampshire)の3州を、トランプ氏はより精力的にアイオワ(Iowa)、ミネソタ、ミシガン、ペンシルべニア、バージニア(Virginia)の5州を訪問する。

 共和党全国委員会(Republican National Committee)のラインス・プリーバス(Reince Priebus)委員長は米ABCテレビの日曜の報道番組「ディス・ウイーク(This Week)」で、「われわれは勢いに乗った。ミシガンのようなところで勝てば(当選は)決まりだ」と語った。

 これに対しクリントン陣営は、トランプ氏のミシガン州訪問にも余裕の構えを見せた。陣営の選対部長ジョン・ポデスタ(John Podesta)氏はABCに対し、「われわれは満足しており、力強い締めくくりを迎えている。だがやるべきことはまだ膨大にある」と述べた。

 クリントン氏も抜かりはなく、7日の訪問先にミシガン州を加えた。

 米NBCテレビと米紙ウォールストリート・ジャーナル(Wall Street Journal)が6日に発表した合同の最終世論調査では、クリントン氏の支持率が44%、トランプ氏が40%で、クリントン氏が4ポイントリードしている。

 ABCと米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)が同日に発表した合同世論調査では、クリントン氏が48%でトランプ氏は43%となっている。

 ウェブサイト「ファイブサーティーエイト(FiveThirtyEight)」の運営者で選挙予測に定評がある統計専門家のネイト・シルバー(Nate Silver)氏は、クリントン氏が2対1でトランプ氏に勝利すると予測しているが、2012年のバラク・オバマ(Barack Obama)大統領の時よりも、クリントン氏のリードは「確かさに欠ける」としている。(c)AFP/Michael Mathes