【11月7日 AFP】バングラデシュの首都ダッカ(Dhaka)にあるハズラット・シャージャラル国際空港(Hazrat Shahjalal International Airport)で6日、出発エリア側に通り抜けようとして呼び止められた男が警備員1人を刺し殺す事件があった。警察当局が発表した。

 警察や地元メディアによると、出発ラウンジの入り口付近で警備員らが男に旅券(パスポート)などの提示を求めたところ、男が無差別に刺し始めた。この襲撃で、準警備部隊アンサール(Ansar)の隊員1人が死亡したほか、警備員ら最多で3人が近くの病院に救急搬送された。

 清掃員と自称している男は逮捕されたが、イスラム過激派集団と関わりがあるかは分かっていない。

 バングラデシュでは外国人や人権活動家、宗教的少数派の人らを標的とした襲撃が相次ぎ、不安が広がっている。一部にはイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が犯行声明を出しているが、シェイク・ハシナ・ワゼド(Sheikh Hasina Wajed)首相率いる世俗派政権は国内の武装集団の犯行だとしてIS側の主張を否定している。(c)AFP