【11月6日 AFP】ラグビーのテストマッチが5日、米シカゴ(Chicago)で行われ、W杯イングランド大会(Rugby World Cup 2015)王者のニュージーランドが29-40でアイルランドに史上初の敗戦を喫し、世界最長の連勝記録が18で途切れた。

 1905年の初対戦から数えて通算29回目の対戦で、オールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表の愛称)は四つのトライを決めるもアイルランドがそれを上回る五つのトライを奪い、息の詰まるような番狂わせで初白星を飾った。

 2日に米大リーグ(MLB)のシカゴ・カブス(Chicago Cubs)が108年ぶりのワールドシリーズ制覇を果たしてからわずか数日、ソルジャー・フィールド(Soldier Field)に集まったファンはノーサイドのホイッスルに沸き、こちらも100年以上続いていた不運の終わりを迎えたことに歓喜した。

 ラインアウトでニュージーランドを圧倒し、セットプレーから攻撃に次ぐ攻撃を重ねたアイルランドは、後半序盤までに30-8と大きくリードを広げたものの、その後はオールブラックスの猛烈な追い上げに遭って33-29と4点差にまで詰め寄られた。

 それでも、満員の6万2300人の観衆から後押しを受けたアイルランドは、この日大当たりだったロビー・ヘンショウ(Robbie Henshaw)がチーム五つ目のトライを決めると、ジョーイ・カーベリーがコンバージョンを蹴り込み、金星を飾った。

 アイルランド主将のロリー・ベスト(Rory Best)は英BTスポーツ(BT Sport)に対し、「長らく時間がかかったが、歴史は作られた。天にも昇る気持ちだ。あちらがすごいチームだというのは分かっていた。彼らがどれだけ素晴らしいチームだったか、そして、それに勝ったということがどれほどの意味を成すかは分かるだろう」とコメントした。

 2015年8月のオーストラリア戦以来となる敗戦を喫したオールブラックスは、先月18連勝の世界新記録を樹立したばかりだった。

 ブロディー・レタリック(Brodie Retallick)やサム・ホワイトロック(Sam Whitelock)といった主力のロックをけがで欠いたオールブラックスだったが、スティーブ・ハンセン(Steve Hansen)ヘッドコーチ(HC)は、敗戦の理由は負傷者にはないと語った。

「勝つべきチームが勝った。アイルランドは素晴らしい試合をした。祝福する。(負傷者を)言い訳には使いたくない。十分にトレーニングを積んで、準備を重ねたと考えていた。ふさわしい人材がいなかったことで弁解するつもりはない」

(c)AFP/Rob Woollard