【11月6日 AFP】米大統領選民主党候補のヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)前国務長官(69)と共和党候補のドナルド・トランプ(Donald Trump)氏(70)は5日、共に激戦州とされる同国南部フロリダ(Florida)州で選挙運動を行った。クリントン氏が米国初の女性大統領に就任するのを阻止するためには、トランプ氏にとってフロリダ州での勝利が必須となる。

 まだ生きている人たちが覚えている範囲では最も醜く、最も対立を生んだ大統領選の終了まであと3日と迫り、支持率の差が狭まっていることで、両候補は勝利のための必死の努力を行っている。

 米国初の女性大統領就任を目指すクリントン前国務長官は4日、オハイオ(Ohio)州クリーブランド(Cleveland)で、米歌手のビヨンセ(Beyonce)と、ラップ歌手ジェイ・Z(Jay Z)夫妻が出演する支援コンサートを開催。

 また5日に開催される同氏の選挙集会では、ジョン・ボン・ジョヴィ(Jon Bon Jovi)、ケイティ・ペリー(Katy Perry)、スティービー・ワンダー(Stevie Wonder)のパフォーマンスが予定されている。

 クリントン氏とは対照的に、選挙活動中に数々の侮辱発言を行い、政界の既成勢力を怒らせた不動産王トランプ氏は、自分の家族と数人の共和党政治家の支援に頼るのみとなった。

 10月末に米連邦捜査局(FBI)がクリントン氏の私用メール捜査再開を公表したのと同時期に両候補の支持率の差は縮まったものの、依然としてクリントン氏が優位を保っている。

 トランプ氏はメキシコ湾に面するフロリダ州タンパ(Tampa)で今週末の選挙活動を開始した。一方のクリントン氏は同州マイアミ(Miami)の期日前投票所を訪れた後、人口の多い同州南東部のペンブローク・パインズ(Pembroke Pines)で選挙集会を行った。