【11月5日 AFP】フランス東部ディジョン(Dijon)の裁判所は4日、家庭用WiFiネットワークにイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の名前を付けた男(18)を、「テロリズム擁護」の罪で執行猶予付き禁錮3月とする有罪判決を下した。

 被告は自身のWiFiを「ダーイシュ21(Daesh21)」と名付けていた。ダーイシュはISのアラビア語の略称。隣人が、周辺で利用できるWiFiリストにこの名前を発見して警察に通報していた。

 裁判所は、被告が100時間の地域奉仕刑を拒否したことから、執行猶予付きの禁錮刑を言い渡した。

 被告の弁護人は上訴する意向を表明。「(被告宅の)捜査が行われたが、何も発見されなかった。被告がこの(ISの)思想に共感していることを示すものはない。逆に、断固として否定している」、「これは18歳の若者が犯した愚行だ。彼は動機を自分でも説明できない」と訴えた。

 弁護人によると、司法当局が昨年1月、テロリズムへの共感が疑われる人物は迅速に起訴するよう指示して以降、フランスでは同様の罪で訴追される人が相次いでいる。(c)AFP