【11月4日 AFP】ドイツの警察当局は3日、17歳のイラン人難民少女を繰り返しレイプし、その様子を撮影していた疑いで、アフガニスタン人の亡命希望者7人の身柄を拘束した。

 独司法当局の声明によると、ドイツ南西部バーデン・ビュルテンベルク(Baden-Wurttemberg)州のナーゴルト(Nagold)とウィルトベルク(Wildberg)で、複数の難民避難施設に強制捜査に入り、計10室を捜索。少女に対する暴行容疑で7人を拘束したという。

 ドイツは昨年、約90万人の亡命希望者を受け入れた。およそ半数が戦禍にあえぐシリア、イラク、アフガニスタン出身だ。亡命希望者はドイツ各地の宿泊施設や店舗、スポーツジム、軍兵舎などを転用した避難施設に収容されている。


しかし、避難施設によっては過密状態で個人が自由に使えるスペースが限られ、プライバシーもほとんどない所があり、何か月にもわたる手続き待ちも相まって収容者らの欲求不満が高まっている。支援関係者らによれば、国籍や民族、宗教の異なるグループ間で大乱闘が起きた施設や、女性や子どもが性的虐待の脅威にさらされている施設もあるという。

 折しも3日、独西部ボン(Bonn)の裁判所では、シリア人の男が自分の名誉を傷つけた妻に対する罰としてわが子3人を2階の窓から外に放り投げ、うち2人に大怪我を負わせる事件の公判が開かれた。裁判所は男に殺人未遂で禁錮15年の判決を下した。(c)AFP