【11月6日 AFP】16-17フィギュアスケートグランプリ(GP)シリーズ第3戦、ロシア杯(Rostelecom Cup 2016)は5日、男女のシングルのフリースケーティング(FS)などが行われ、宇野昌磨(Shoma Uno)は285.07点で2位に入った。

 スケート・アメリカ(Progressive Skate America 2016)王者で、前日のショートプログラム(SP)首位の宇野は、代名詞の4回転フリップを含む複数の4回転ジャンプを成功させたが、世界選手権王者のハビエル・フェルナンデス(Javier Fernandez、スペイン)に逆転を許した。

 2回の世界王者、4回の欧州王者に輝いた経験を持つフェルナンデスは、エルビス・プレスリー(Elvis Presley)のメドレーに乗せたミスのない演技で、合計292.98点を記録した。

 フェルナンデスは、「あきらめずに最後まで戦い続ければ結果は必ずついてくる。きょうの優勝は、そういう最後の最後まで戦い抜いたご褒美だと思う」と話した。

 3位には255.52点を記録したアレクセイ・ビシェンコ(Alexei Bychenko、イスラエル)が入った。

 女子では18歳のアンナ・ポゴリラヤ(Anna Pogorilaya)が優勝を果たした。SP首位のポゴリラヤは、この日のFSでも華麗な演技を披露し、2位に入った同じロシアのエレーナ・ラディオノワ(Elena Radionova)に20点近い差をつけて地元モスクワ(Moscow)で勝利を飾った。

 3位には米国のコートニー・ヒックス(Courtney Hicks)が入った。SPで3位につけていたソチ冬季五輪の団体金メダリストのユリア・リプニツカヤ(Julia Lipnitskaia)は、試技中に脚がつり、FSは最下位となってしまった。

 ペアでは、通算5度の世界フィギュアスケート選手権(ISU World Figure Skating Championships)制覇を誇るドイツのアリオナ・サフチェンコ(Aliona Savchenko)が、新パートナーのブリュノ・マッソ(Bruno Massot)とのペアで逆転優勝を果たした。SP2位の同ペアだったが、パトリック・ワトソン(Patrick Watson)の「灯台(Lightouse)」に乗せた安定感のある演技を見せた。

 10ポイント差の2位にナタリア・ザビアコ(Natalia Zabiiako)/アレクサンドル・エンベルト(Alexander Enbert)組、3位にクリスティナ・アスタコワ(Kristina Astakhova)/アレクセイ・ロゴノフ(Alexei Rogonov)組と、ロシアの2ペアが表彰台入りを果たしている。

 アイスダンスでは、地元ロシアの五輪団体金メダリストで、国内王者のエカテリーナ・ボブロワ(Ekaterina Bobrova)/ドミトリ・ソロビエフ(Dmitri Soloviev)組がパーソナルベストとなる合計186.68点で優勝した。

 米国のマディソン・チョーク(Madison Chock)/エヴァン・ベイツ(Evan Bates)組がスケート・カナダ(Skate Canada International 2016)に続いて2位に、カナダのケイトリン・ウィーバー(Kaitlyn Weaver)/アンドリュー・ポジェ(Andrew Poje)組が3位に入った。(c)AFP