【11月2日 AFP】(写真追加)韓国の海洋警察は1日、同国の領海内で違法操業する中国漁船に対する取り締まりで機関銃を初めて使用した。当局が2日、明らかにした。機関銃の使用による負傷者はいないという。

 韓国政府は先月、違法操業を行う中国のトロール漁船に対し、「いっそう積極的な」武器使用もあり得るとしていたが、実際に使用したのは今回が初めてとなる。

 海洋警察の幹部によると、黄海(Yellow Sea)の北朝鮮との境界に近い海域で違法操業する中国の漁船約30隻とのにらみ合いの中で機関銃が使用されたという。この幹部は聯合ニュース(Yonhap News)に対し「中国漁船に対し何度も警告を発したが、中国船は海洋警察の警備艇に体当たりを試みた」、「さらなる抵抗を許せば、隊員に危険が及ぶと感じて機関銃を使用した」と語った。

 最初は上空に向けて発砲していたが、中国漁船が警備艇に向かってきたため、船首に向けて発砲した。

 海洋警察はこの取り締まりで中国漁船2隻を拿捕(だほ)した。(c)AFP