【10月31日 AFP】中国・北京(Beijing)で、米ハリウッド(Hollywood)発の映画テーマパーク「ユニバーサル・スタジオ(Universal Studios)」の建設が始まった。中国で急成長しているレジャー市場で、上海(Shanghai)の「上海ディズニーランド(Shanghai Disneyland)」に挑む存在になりそうだ。

 31日の国営新華社(Xinhua)通信によると、北京のユニバーサル・スタジオは2020年にオープン予定で、すでに500億元(約7700億円)の投資を確保しているという。中国は消費者主導の経済成長を打ち出しており、他国に類を見ないほどのペースで国内にテーマパークの建設を進めている。報道によると、ここ数年で300件を超えるプロジェクトに資金が投入されている。

 4平方キロの敷地には二つのリゾートホテルと複合商業施設も含まれている。国が支援する旅行会社との合弁事業として建設が進んでいると報道されたこともある。

 映画「ハリー・ポッター(Harry Potter)」や「トランスフォーマー(Transformers)」といったシリーズ作の大ヒットで、米ユニバーサルの中国での興行収入は大変好調だ。また米国内3か所のテーマパークの収益の高さから、ユニバーサルの経営陣は未来型のアトラクションを併設した映画セットの計画も着手しているという。

 北京のユニバーサル・スタジオは、同テーマパークでシンガポール、大阪に次いでアジアで3か所目となり、韓国でも建設の計画が進んでいる。(c)AFP