【10月31日 AFP】世界ロードレース選手権(WGP 2016)第17戦のマレーシアGPは30日、MotoGPクラスの決勝が行われ、ドゥカティ(Ducati Team)のアンドレア・ドビツィオーゾ(Andrea Dovizioso、イタリア)がモビスター・ヤマハ(Movistar Yamaha)のバレンティーノ・ロッシ(Valentino Rossi、イタリア)を終盤に引き離し、7年ぶりとなる優勝を飾った。

 ポールポジションからスタートしたドビツィオーゾは、ほかの多くのライダーと同様、雨にぬれた路面に苦しみ、最初は順位を落とした。

 しかし、着実に同胞ロッシを追走して残り6周で逆転すると、そこからはタイヤの問題でペースが上がらないロッシを一気に突き放し、3.115秒差でチェッカーフラッグを受けた。現在30歳のドビツィオーゾは、2009年以来久しぶりの優勝となった。

 2位に入ったロッシは、年間順位でも2位となることを確定させた。3位にはロッシのチームメートで、来季からドゥカティへ移籍することが決まっているホルヘ・ロレンソ(Jorge Lorenzo、スペイン)が入った。

 ドビツィオーゾは、今回がキャリアで最も大きな勝利だと話し、「この瞬間を迎えられて本当によかった。このコンディションだから、レースではすごく苦しんだし、かなり難しかったけど、本当にこのときを待っていた」と勝利を喜んだ。(c)AFP/Dan Martin