【10月31日 AFP】男子プロテニス協会(ATP)は30日、上海マスターズ(2016 Shanghai Rolex Masters)でみせた問題行動により、8週間の出場停止処分を科されていた男子テニスのニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)が精神科医による指導を受けるのに同意したことで、出場停止期間が短縮される見込みだと明らかにした。

 上海(Shanghai)で見せた無気力試合の後、21歳のキリオスに対して罰金2万5000ドル(約260万円)と暫定的な出場停止処分を科したATPは、同選手が精神科医の指導を受ける場合は処分期間を3週間に短縮するとしていた。

 今回、キリオスがリハビリの一環として治療を開始したことを認めたATPは、「ニックはATPからの申し出にあった治療計画に応じました。計画の詳細と内容については極秘扱いとなります」と発表した。

 これにより、世界ランキング13位のキリオスは来月7日から再び大会に出場することが許可されるが、ATPワールドツアー・ファイナル(ATP World Tour Finals 2016)では出場権がなく、今季残るその他の大会にもエントリーしていないため、今シーズンは事実上の終了を迎えている。

 正式に出場禁止処分の軽減が認められた場合、キリオスはメルボルン(Melbourne)で行われる全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2017)の前哨戦である男女混合国別対抗戦ホップマンカップ(Hopman Cup)で新シーズンの幕開けを迎えることが予定されている。(c)AFP