【10月30日 AFP】トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は29日、7月のクーデター未遂事件を企てた者の処罰を目的に、死刑復活に向けた国会審議を求める考えを明らかにした。

 大統領は首都アンカラ(Ankara)で行われた高速鉄道の駅の開業式で、「政府はこれ(死刑制度復活案)を国会に提示する。わたしは採択を確信しており、案が戻ってきたら承認する」と述べた。さらに死刑復活は近日中に実現すると語ると、群衆から「われわれは死刑を求めている!」という声が上がった。

 トルコは2004年、欧州連合(EU)加盟を目指す中で死刑を廃止した。ただ、7月15日のクーデター未遂事件後、エルドアン大統領は自身の失脚を画策した者を罰するため死刑を復活させる可能性を警告し、EUの指導者らに衝撃を与えた。(c)AFP