【10月30日 AFP】ノーベル賞の選考委員会であるスウェーデン・アカデミー(Swedish Academy)は29日、今年のノーベル文学賞(Nobel Prize in Literature)を受賞する米シンガー・ソングライターのボブ・ディラン(Bob Dylan)氏は12月10日にストックホルム(Stockholm)で行われる授賞式に出席する義務はないが何らかの講演を行う必要があり、歌を歌うだけでもいいと述べた。

 スウェーデン・アカデミーのサラ・ダニアス(Sara Danius)氏は公共ラジオ局スウェーデンラジオ(Swedish Radio)で、ディラン氏は簡潔なスピーチ、パフォーマンス、ビデオ放送などをするか、あるいは歌を歌ってもいいと述べた。

 ダニアス氏は「ディラン氏がやりたいことをやることを期待する」と述べ、スウェーデン・アカデミーは「ディラン氏の希望に沿えるようあらゆる手を尽くす」と語った。

 ディラン氏は28日に沈黙を破り、ノーベル文学賞受賞について「信じられない」「素晴らしいことだ。こんなことを夢見る人がいるか?」と語り、授賞式への出席の意向を問われると「もちろん、できることなら」と答えていた。(c)AFP