【10月29日 AFP】世界ロードレース選手権(WGP)の元王者ワイン・ガードナー(Wayne Gardner、オーストラリア)氏が29日、暴行容疑で逮捕された際の日本の警察の待遇を激しく非難した。

 当局の発表によると、57歳のガードナー氏は今月16日に行われた世界ロードレース選手権(WGP 2016)第15戦の日本GPの会場で、他の観客と言い争いを起こし、相手に暴行したとされている。

 約2週間の勾留の末、28日に釈放され、この日オーストラリアに帰国したガードナー氏は、自身の経験を「むちゃくちゃだった」と振り返った。

 シドニー(Sydney)の空港に降り立ったガードナー氏は、「もう二度といやだ」と報道陣を前に語った。

 ほぼ毎日尋問を受けたというガードナー氏は、「誰とも連絡を取ることができなかった。それが問題だ。12日間留置所に入れられて、コミュニケーションなしだ」と語った。

 報道によるとガードナー氏は罪を認めた上で釈放され、3000豪ドル(約24万円)の罰金を納めたという。

「すべてにおいて開いた口がふさがらない。いらいらする。みんな(報道陣)に会えてうれしい」

 1987年に500ccクラスで年間王者に輝いたガードナー氏は、息子でMoto2クラスに参戦するレミー・ガードナー(Remy Gardner)の応援のために日本を訪れていた。(c)AFP