【10月28日 AFP】女子テニス、WTAツアー選手権(BNP Paribas WTA Finals Singapore 2016)は27日、シンガポールで5日目が行われ、大会第1シードのアンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber、ドイツ)が第6シードのマディソン・キーズ(Madison Keys、米国)を6-3、6-3で下し、準決勝進出を決めた。

 先月の全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2016)を制して新女王の座についたケルバーは、ラウンドロビンで3連勝を飾り、レッドグループを首位で通過した。

 ケルバーは試合後、「WTAファイナルで初めて準決勝に行くことができて素晴らしい気分です。これが第一目標でした。勝ちにいって、実際に3戦全勝することができたのは、自信にもなったし重要でした」と語った。

 一方、この日行われた試合で第3シードのシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)を6-3、7-6(7-5)で破った第7シードのドミニカ・チブルコバ(Dominika Cibulkova、スロバキア)が、ケルバーとともに準決勝進出を確定している。

 最初の2試合を落としていた27歳のチブルコバが準決勝進出を果たすためには、ハレプにストレート勝ちすることと、直前の試合でケルバーがキーズにセットを落とさないことが絶対条件となっていた。

 必要とされた課題を何とかクリアしたチブルコバは試合後、「ほっとしているし、プレーの内容や置かれた状況とプレッシャーへの対応には非常に満足しています」と勝利した喜びを口にした。

「最も大きな重圧がかかると、ベストのテニスができているようにみえる。大会で先に進むためには、2セットで勝たなければいけないと分かった上で、シモナにストレート勝ちができて本当に気分が良いです」

 チブルコバは29日に行われる準決勝で、ホワイトグループを首位で突破した第8シードのスベトラナ・クズネツォワ(Svetlana Kuznetsova、ロシア)と激突する。一方のケルバーは、前回大会女王で第2シードのアニエスカ・ラドワンスカ(Agnieszka Radwanska、ポーランド)と全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2016)ファイナリストで第4シードのカロリーナ・プリスコバ(Karolina Pliskova、チェコ)の勝者と顔を合わせる。両者は、28日に行われる直接対決で最後の一枠を争う。(c)AFP