【10月29日 AFP】公共プールの水面で金色とターコイズブルーのきらびやかな尾ひれが跳ねる。半身が女性で、半身が魚の美しくも奇妙な生き物が、水の中ではしゃぎ、時々マスクやシュノケール越しに顔をのぞかせる。

 ディズニー映画「リトル・マーメイド(Little Mermaid)」の主人公、人魚のアリエル(Ariel)が20年以上前に登場して以来、大勢の少女(時には少年も)が人魚になることを夢見てきた。

 オランダ中部ザイスト(Zeist)にあるこの一風変わった水泳教室では、「人魚のクリスタル(Crystal)」ことマレイク・ピエさん(27)らが、こうした幼い子どもたちの夢をかなえる手助けをしている。人魚になるためには最終的に、素潜りの技術、水中で息を止める技術、水の輪を飛ばす技術、耳を保護する技術を身につけなければならない。クリスタルさんは今、3分30秒以上息を止め、素潜りで約20メートル潜ることができるという。

 クリスタルさんは現在水中撮影会を行っており、水族館でのショーにも出演したいと考えている。(c)AFP/Sophie MIGNON