【10月27日 AFP】16MLBは26日、ワールドシリーズ(7回戦制)の第2戦が行われ、シカゴ・カブス(Chicago Cubs)が5-1でクリーブランド・インディアンス(Cleveland Indians)を下し、同シリーズでは1945年以来の白星を飾った。米国の主要スポーツで最も長くチャンピオンの座から遠ざかり、1908年以来のタイトル獲得を目指しているカブスは、これでシリーズ戦績を1勝1敗の振り出しに戻した。

 カブスは、先発投手のジェイク・アリエッタ(Jake Arrieta)が5回までインディアンス打線を無失点に抑えると、6回には2安打を許すなどつまずく場面もあったが、5回3分の2を投げ、計98球のうち55個のストライクを記録する好投を見せた。

 インディアンスが10安打を記録して6-0で勝利を収めた第1戦では沈黙していたカブス打線は、この日は相手の先発投手トレバー・バウアー(Trevor Bauer)を早くも初回にとらえ、単打で出塁したクリス・ブライアント(Kris Bryant)がアンソニー・リゾ(Anthony Rizzo)の適時二塁打で生還し、チームにワールドシリーズでは71年ぶりの得点をもたらした。

 3回には二死から四球で出塁したリゾが、ベン・ゾブリスト(Ben Zobrist)の単打で進塁すると、カイル・シュワバー(Kyle Schwarber)の右中間への単打で本塁を踏み、カブスが2-0とリードを拡大した。

 インディアンスは、この日3回3分の2で降板したバウアーに続き、リリーフ陣も振るわなかった。

 カブスは5回表、再び四球で出塁したリゾがゾブリストの右翼線への適時三塁打で生還すると、シュワバーの右中間への単打でゾブリストがかえり、4-0とリードを広げた。その後、シュワバーはインディアンスの3番手ブライアン・ショウ(Bryan Shaw)の暴投に続き、ジェイソン・キプニス(Jason Kipnis)二塁手の送球エラーで三塁まで進塁。さらに満塁の場面でショウが押し出しの四球を記録し、カブスが5-0で突き放した。

 一方、大リーグでは史上2番目に長い期間となる、1948年を最後に優勝から遠ざかっているインディアンスも、ついに6回に反撃を開始し、二塁打で出塁したキプニスが、フランシスコ・リンドーア(Francisco Lindor)の二塁ゴロで三塁に到達。すると、カブスはアリエッタの暴投で捕手のウィルソン・コントレラス(Wilson Contreras)が球を後逸する間に、キプニスの生還を許した。

 インディアンスは7回に2人の走者を出し、8回と9回にも1人ずつ出塁。しかし、カブスは2番手のマイク・モンゴメリー(Mike Montgomery)が4三振を奪って最初の危機を脱すると、8回途中からマウンドに上がった抑え投手のアロルディス・チャップマン(Aroldis Chapman)が勝利を締めくくった。

 シリーズ第3戦は、舞台をシカゴ(Chicago)に移して28日に行われる。(c)AFP/Jim SLATER