【11月3日 AFP】16MLBは2日、ワールドシリーズ(7回戦制)の第7戦が行われ、シカゴ・カブス(Chicago Cubs)が延長10回に及んだ死闘の末にクリーブランド・インディアンス(Cleveland Indians)を8-7で下し、1908年以来となるワールドシリーズ制覇を達成した。

 シリーズの成績を4勝3敗として、108年ぶりのタイトル獲得を成し遂げたカブスだが、一時最大4点先行する展開から同点に追いつかれると、再び悲痛な失敗を経験するかに見えた局面もあった。

 カブスが6-3とリードして試合終了まで残り四死に迫った8回、守護神アロルディス・チャップマン(Aroldis Chapman)がブランドン・ガイヤー(Brandon Guyer)の適時二塁打で1点を返されると、つづくラージャイ・デービス(Rajai Davisに同点弾を許した。

 6-6と両チームが並んだ直後、試合は降雨のため17分間の中断をはさむ。すると、再開後の延長10回、ベン・ゾブリスト(Ben Zobrist)の勝ち越し適時打と、満塁からミゲール・モンテロ(Miguel Montero)が放った適時打で追加点を挙げたカブスが再びリードに成功した。

 8回にはデービスの同点弾で追いついたインディアンスは、延長10回にも適時打が飛び出し1点差まで詰め寄ったが、最後はマイケル・マルティネス(Michael Martinez)が三塁ゴロに終わった。

 カブスのジョン・レスター(Jon Lester)は試合後、「私たちはやってのけた。それこそが重要なのであり、その過程は関係ない。非現実的で、今は思っていることを表現する言葉が出てこない」と語った。

 1世紀以上の月日を経て、胸が張り裂けそうな緊張感が漂う第7戦を制したカブスが再びチャンピオンに輝いた。数千人の人々が球場の外でそれぞれのヒーローたちを見守る中、今シリーズの最優秀選手(MVP)にはゾブリストが選ばれている。(c)AFP/Jim SLATER