【10月27日 AFP】大リーグ機構(MLB)は26日、今年のハンク・アーロン賞(Hank Aaron Award)に、今月現役を引退したボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)のデビッド・オーティス(David Ortiz)とシカゴ・カブス(Chicago Cubs)を71年ぶりのワールドシリーズ進出に導いたクリス・ブライアント(Kris Bryant)が選出されたと発表した。

 同賞は、ア・リーグとナ・リーグそれぞれから、その年に最も活躍した打者に贈られる。

 2005年にはア・リーグ最優秀選手(MVP)に輝き、来月41歳を迎えるオーティスは、今季限りで20年のキャリアに終止符を打った。ビッグ・パピ(Big Papi)の愛称で知られたオーティスは今季、打率3割1分5厘、38本塁打、127打点の活躍を見せ、本塁打と打点の数は過去10年で最高の数字となった。

 オーティスは、「このような素晴らしい賞の一部になれることを名誉に思います。キャリアを通じてさまざまな賞を受賞してきましたが、自宅にあるハンク・アーロン賞のトロフィー(過去にも一度受賞)は毎日眺めています」と語った。

 一方、24歳のブライアントは今季、カブスの1945年以来となるナ・リーグ制覇に貢献。現在開催されているワールドシリーズでは、全米スポーツ史上最も長くチャンピオンの座から遠ざかっているチームで、1908年以来となる同シリーズ制覇に挑んでいる。

 昨年、ナ・リーグの新人賞に輝いたブライアントは、打率2割9分2厘、39本塁打、102打点の記録に加え、リーグ最多の121得点を挙げている。

 ブライアントは、「すべてのファン、そしてこの賞を受賞するうえで私をサポートしてくれたすべての人に感謝したい。大変光栄におもいます」と話した。(c)AFP