【10月27日 AFP】南米ベネズエラで26日、左派のニコラス・マドゥロ(Nicolas Maduro)大統領の退陣を求める大規模な全国デモが行われた。野党勢力はゼネストや新たなデモ計画、多数派を占める議会で政権への圧力を強め、経済危機への対処をめぐって大統領の責任を追及していく構えだ。

 野党側の活動家によると、首都カラカス(Caracas)で行われたデモには全国で最多となる120万人が参加した。一方、人権団体によればデモ隊と警察の衝突で全国で少なくとも20人が負傷、80人が拘束された。

 野党指導者らは28日に全国で12時間のゼネストを呼び掛けているほか、来週には大統領府へ向けたデモ行進を行うと明らかにした。

 ベネズエラでは原油価格の急落に伴う経済危機により、食料や医薬品が不足する中、マドゥロ大統領の辞任を求める声がいつになく高まっている。しかし、選挙管理委員会は先週、大統領罷免(リコール)を求める国民投票の手続き中止を決定。野党の強い反発を招いている。(c)AFP