【10月27日 AFP】男子テニス、エルステ・バンク・オープン(Erste Bank Open 2016)は26日、男子シングルス1回戦が行われ、世界ランク1位を目指す大会第1シードのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)は、マーティン・クリザン(Martin Klizan、スロバキア)に手こずらされながらも、6-3、6-7(5-7)、6-0で勝利を収めた。

 今年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2016)とリオデジャネイロ五輪で優勝を果たしているマレーは、今季の通算成績を66勝9敗と好調を維持しており、世界ランキングでトップに立つノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)との差を縮めている。

 マレーが世界1位を奪取するには、2014年に続き今大会でタイトルを獲得し、さらには来週のパリ・マスターズ(BNP Paribas Masters 2016)で優勝することが条件となる。

 一方、今季の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2016)と全仏オープン(French Open 2016)を制しているジョコビッチは、パリ・マスターズで決勝進出を果たせば、現在の121週間連続を含めて合計222週間保持している王座を守ることができる。

 今回が初対戦となるクリザンに対し、マレーは最初の2つのサービスゲームでブレークポイントを3度しのぎ、どうにか第1セットを先取。続く第2セットも6-5とリードして自身のサービスゲームを迎えたものの、世界35位のクリザンが反撃してブレークに成功し、タイブレークに持ち込んでセットをものにした。

 それでも、第3セットではマレーの繰り出す多彩なショットがカギとなり、クリザンにはわずか8ポイントしか許さなかった。クリザンは徹底抗戦の構えで打ち返したショットがミスに終わるなど、58本のアンフォーストエラーを犯してしまった。

 マレーは2回戦でフランスのジル・シモン(Gilles Simon)と対戦することが決定。これまでの直接対決では通算15勝2敗と大きく勝ち越している。(c)AFP