【10月26日 AFP】中国内陸部・陝西(Shaanxi)省府谷(Fugu)県の住宅地で大規模な爆発が起き、25日までに死者は14人、負傷者も147人に達した。これまでに3人が身柄を拘束され、違法に爆発物を保管していたことを認めた。中国の国営メディアが報じた。

 爆発があったのは24日。新華社(Xinhua)通信によると、プレハブの建物5棟が大破したほか、58棟が崩壊または損壊した。

 中国中央テレビ(CCTV)は25日、初動捜査の結果、爆発は違法に保管されていた爆発物によって引き起こされたことが判明したと報道。容疑者3人が身柄を拘束されたと伝えた。3人は取り調べに対し、違法に爆発物を製造し保管していたことを認めたという。

 中国共産党は24日から北京(Beijing)で第18期中央委員会第6回全体会議(6中全会)を開催しており、国内では厳戒態勢が敷かれている。当局は25日から今回の爆発に関するネット上の書き込みを検閲している。

 中国では安全管理に関する規則が無視されることが多く、産業事故が多発している。

 東北部・天津(Tianjin)市の港では昨年、化学薬品倉庫で大規模な爆発が発生。巨大な火の玉が上空に舞い上がり、数キロ先の建物まで破壊され、少なくとも165人が死亡している。(c)AFP