【10月26日 AFP】アシュトン・カーター(Ashton Carter)米国防長官は25日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が「首都」と位置付けるシリア北部ラッカ(Raqa)の「孤立化」に向けて、米主導の有志連合が下準備に入ったことを明らかにした。

 ISからイラク北部モスル(Mosul)を奪還する作戦の今後の対応をめぐり、有志連合が仏パリ(Paris)で開いた国防相会合後の記者会見で述べた。

 カーター氏は「われわれは(モスル奪還と)同様の喫緊の課題として、ISIL(ISの別称)が支配しているラッカを包囲して攻略することを決定した」と述べた。

 一方、会合で演説したフランスのフランソワ・オランド(Francois Hollande)大統領は、モスルにいるISの戦闘員が国境を越えてラッカに向かう恐れがあると重ねて警告。さらに外国人戦闘員が本国に帰還するリスクにも警戒するよう呼び掛けた。(c)AFP