【10月25日 AFP】フランスのサッカー専門誌「フランス・フットボール(France Football)」が選ぶ2016年の世界年間最優秀選手(バロンドール、Ballon d'Or)の候補者30人に、昨季のイングランド・プレミアリーグでレスター・シティ(Leicester City)のタイトル獲得に貢献したジェイミー・バーディー(Jamie Vardy)とリヤド・マフレズ(Riyad Mahrez)が名を連ねた。

 国際サッカー連盟(FIFA)との契約が満了を迎え、サッカー界で最も権威ある賞として今回から再び同誌が独自で選出することになったバロンドールでは、アマチュアサッカーから彗星(すいせい)のごとく現れ、ビッグネームと肩を並べる存在になったバーディーが、英国人選手では唯一の候補者に選ばれた。

 フォクシーズ(Foxes、レスターの愛称)の2人を含めてプレミアリーグから8人が候補に挙がった今回のバロンドールでは、世界年間最優秀選手「FIFAバロンドール(FIFA Ballon d'Or)」を含めて通算3度、同賞に輝いてきたクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)と、昨季の受賞者で通算5回同賞を受賞しているリオネル・メッシ(Lionel Messi)も最有力候補としてリストに挙がっている。

 欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)で母国ポルトガルを優勝に導いたロナウドは、所属するスペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)でも、同クラブ通算11回目の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)優勝に貢献しており、2008年と2013年、さらに2014年に続き自身4度目となるバロンドール獲得の可能性は高いとみられている。

 レアルではロナウド以外にも、チャンピオンズリーグで活躍したギャレス・ベイル(Gareth Bale)、ルカ・モドリッチ(Luka Modric)、トニ・クロース(Toni Kroos)、セルヒオ・ラモス(Sergio Ramos)、そしてペペ(Pepe)が候補者入り。さらにポルトガル勢では、欧州選手権2016で同国代表のGKを務めたスポルティング・リスボン(Sporting Lisbon)のルイ・パトリシオ(Rui Patricio)もロナウドやペペとともに名を連ねた。

 その他の選手では、フランス代表のストライカーでアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)に所属するアントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)も有力候補に挙げられている。しかしながら、同胞のカリム・ベンゼマ(Karim Benzema)は「セックステープ脅迫事件」で同国代表から外されるなど存在感が薄れ、候補者に選ばれなかった。

 受賞者はサッカー記者をはじめ、各国代表チームの主将および監督の投票で決定する。1956年に創設されたバロンドールでは、当時イングランドのブラックプール(Blackpool FC)でプレーしていたスタンリー・マシューズ(Stanley Matthews)が、アルフレッド・ディ・ステファノ(Alfredo di Stefano)を抑えて初代受賞者に輝いた。(c)AFP