【10月25日 AFP】米大リーグ(MLB)は、112回目のワールドシリーズとなるクリーブランド・インディアンス(Cleveland Indians)とシカゴ・カブス(Chicago Cubs)の大一番が25日に開幕する。そこでAFPは、ワールドシリーズにまつわる五つのトピックをまとめた。

■MLB史上最もWS制覇から遠ざかっている両チーム

 カブスは、1908年以降ワールドシリーズ制覇から遠ざかっている。これは、北米スポーツ史上最長の記録であり、1945年以降は同シリーズ出場すら果たせていなかった。

 一方、インディアンスは、1948年以来ワールドシリーズ優勝がなく、こちらもMLB史上2番目の記録となっている。また、北米スポーツ全体では、カブスと米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)のアリゾナ・カーディナルス(Arizona Cardinals)に次いで3番目の記録となる。カーディナルスは、シカゴ(Chicago)に拠点を置いていた1947年にNFL王者に輝いて以来、栄冠を手にしていない。

■二つの呪いを解いたエプスタイン氏

 ワールドシリーズ制覇から遠ざかっているカブスには、「ヤギ(ビリー・ゴート)の呪い」がかけられていると言われきた。これは、居酒屋ビリー・ゴート・タヴァーン(Billy Goat Tavern)のオーナーが1945年のワールドシリーズで、ペットのヤギの悪臭を理由にスタジアムへの入場を拒否されたことで、呪いをかけたものだといわれている。

 カブスの編成本部長を務めるテオ・エプスタイン(Theo Epstein)氏は、2002年にMLB史上最年少の28歳でボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)のゼネラルマネジャー(GM)に就任。2011年に同球団を去り、カブスと契約した。2004年には、自身が編成したレッドソックスでチームに86年ぶりのワールドシリーズのタイトルをもたらし、「バンビーノの呪い」に終止符を打っている。

 1920年、伝説の名選手ベーブ・ルース(Babe Ruth)がレッドソックスからライバルのニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)へ移籍。「バンビーノ」の愛称を持つルースは新天地で、全米スポーツ史に残る選手となった。レッドソックスはルースが移籍して以降の84シーズンの間、ワールドシリーズに4度挑戦して全敗。一方のヤンキースは、27度のワールドシリーズ制覇のうち26回をこの間に達成していた。