【10月24日 AFP】16-17フランス・リーグ1は23日、第10節の試合が行われ、パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)とオリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)のダービー「ル・クラスィク(Le Classique)」は0-0に終わった。

 フランス版の「エル・クラシコ(El Clasico、スペイン1部リーグの伝統の一戦)」と銘打たれた試合は、見どころなくスコアレスドローに終わり、PSGはウナイ・エメリ(Unai Emery)監督の手法がチームに浸透していないという印象を拭い去ることはできなかった。

 得点ランクでトップに立つエースのエディンソン・カヴァーニ(Edinson Cavani)が不発に終わったPSGは、2位ASモナコ(AS Monaco)と勝ち点差2、首位ニース(OGC Nice)と同6差の3位に後退している。

 エメリ監督は試合後、「もちろんドローはわれわれにとって好ましい結果ではない。だがチームはいい試合をした。90分間試合を掌握したのだから」とコメントしている。

 大雨に見舞われたPSGの本拠地パルク・デ・プランス(Parc des Princes)で行われた試合は、両チームともに多くの決定機を作ることができず、寂しい内容となった。

 米国人の新オーナーを迎えたマルセイユは、ルディ・ガルシア(Rudi Garcia)新監督の初陣で守備に多くの時間を割いたが、PSGはそれをこじ開けることができなかった。

 ガルシア監督は、「ポジティブな結果だ。枠内にシュートを打たせなかったのだから任務は遂行された」と話している。

 一方、今季無敗と好スタートを切っているニースは、アラサン・プレア(Alassane Plea)がハットトリックを達成するなど、昇格組のメッス(FC Metz)に4-2で勝利している。

 太ももを負傷し欠場したマリオ・バロテッリ(Mario Barwauh Balotelli)に代わり攻撃をけん引したプレアは、前半12分に先制点を挙げると、ニースはメッスのジョルジュ・マンジェク(Georges Mandjeck)に同点ゴールを許したが、その後プレアの得点で突き放した。

 後半再び同点とされたニースは、39分にプレアがハットトリックを達成し再度勝ち越すと、ロスタイムにはウィラン・シプリアン(Wylan Cyprien)のゴールで試合を決めた。(c)AFP