【10月23日 AFP】イラク北部モスル(Mosul)近郊の硫黄を扱う工場から出た有毒な煙により民間人2人が死亡し、大勢が体調不良を訴えた。最寄りの基地の米兵らもガスマスクの着用を余儀なくされている。

 現地の治安・保健当局によると、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」は19日に工場に放火した。当局は22日、工場の火はすでに消し止められていると発表したが、モスルの南方約60キロにあるケイヤラ(Qayyarah)の病院は、この2日間に少なくとも500人が呼吸障害を訴えたとしている。

 イラク内務省のエリート即応部隊の将官クサイ・ハミド・ハディム(Qusay Hamid Kadhem)氏はAFPに対し「2日前、ダーイシュ(Daesh、ISのアラビア語名の略称)が硫黄工場を爆発させ、近隣の村の民間人2人が死亡した」「有毒な煙を吸ったために、他にも大勢が負傷した」と述べた。(c)AFP/W.G. Dunlop with Laurent Barthelemy in Baghdad