【10月23日 AFP】16-17スペイン1部リーグは22日、第9節の試合が行われ、FCバルセロナ(FC Barcelona)は3-2でバレンシア(Valencia CF)に勝利したものの、主将のアンドレス・イニエスタ(Andres Iniesta)が膝の靱帯(じんたい)を痛め、6週間から8週間離脱することになった。

 イニエスタは前半14分で負傷し、担架で運び出される際には涙を流していた。その後、右膝の側副靱帯の損傷と発表され、さらなる長期離脱も懸念されたが、バルセロナ(Barcelona)へ戻って検査を行った結果、最悪の事態は避けられたことが判明している。

 バルセロナは声明を発表し、「メスタージャ(Mestalla Stadium)での診断のあと、バルセロナに戻って検査を行った結果、負傷の度合いが判明しました。離脱期間は6週間から8週間です」とコメントしている。

 順調に回復すれば、イニエスタは12月3日に行われる今季最初の伝統の一戦、レアル・マドリード(Real Madrid)との「エル・クラシコ(El Clasico)」には間に合う可能性があるが、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2016-17)でのマンチェスター・シティ(Manchester City)戦、セルティック(Celtic)戦のアウェーゲーム2試合は欠場となる。

 バルセロナのルイス・エンリケ(Luis Enrique)監督は、タックルを浴びせたエンソ・ペレス(Enzo Perez)にイエローカードすら出なかったことについて怒りをあらわにし、「あのタックルを見れば負傷、それも重傷なのは一目瞭然だった。明日になればはっきりするが、数週間の離脱だろう。イエローも出ないなんて」と語った。

 今季のバルセロナは主力の故障が続出しており、エースのリオネル・メッシ(Lionel Messi)が1か月近い戦線離脱から戻ってきたかと思えば、19日のシティ戦ではジェラール・ピケ(Gerard Pique)とジョルティ・アルバ(Jordi Alba)が負傷した。

 メッシのゴールで先制したバルセロナは、バレンシアに期限付き移籍中のムニル・エル・ハダディ(Munir El Haddadi)、さらにロドリゴ(Rodrigo Moreno Machado)のゴールで一時は逆転を許したものの、ルイス・スアレス(Luis Suarez)の得点ですぐさま追いつき、試合終了間際にメッシのPKで逆転勝利を収めた。

 復帰後3試合で6得点と好調なメッシの活躍で勝利したバルセロナは、翌日に試合を控えるアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)やレアルらを抜いて暫定首位に立っている。(c)AFP