【10月23日 AFP】16-17イングランド・プレミアリーグは22日、第9節の試合が行われ、リバプール(Liverpool FC)がウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン(West Bromwich Albion、WBA)に勝利して首位と同勝ち点の暫定2位に浮上した一方、アーセナル(Arsenal)とトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)はスコアレスドローに終わった。

 アーセナルの結果を受け、2点差で勝利すれば首位浮上が決まる状態で試合を迎えたリバプールは、サディオ・マネ(Sadio Mane)とフィリペ・コウチーニョ・コレイア(Philippe Coutinho Correia)の得点で2-0とリードしたものの、後半36分にギャレス・マコーリー(Gareth McAuley)にゴールを許したため、得失点差での暫定2位となった。

 それでも、リバプールのユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督は、「良い内容の試合ができて、非常にうれしく思う」とコメント。

「ウェスト・ブロム戦は信じられないほど難しい。常に集中しなければならないし、彼らのセットプレーは非常に危険だ。だけど、きょうは勝てなければ冗談というくらいの試合ができた。信じられないほど良いプレーだった」

 一方、19日に行われた欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2016-17)のPFCルドゴレツ・ラズグラド(PFC Ludogorets Razgrad)で6-0の大勝を収め、公式戦8連勝を狙ったアーセナルは、ミドルスブラ(Middlesbrough FC)とのホームゲームで0-0の引き分けに終わった。

 前半はガストン・ラミレス(Gaston Ramirez)のFKがポストに当たる幸運に救われ、失点を免れたアーセナルは、後半に攻勢を強めたものの、相手のカウンターにさらされる機会も増え、結果的には守護神ペトル・チェフ(Petr Cech)に救われた形になった。

 67歳の誕生日を迎えたアーセン・ベンゲル(Arsene Wenger)監督は、「ボールの主導権は握れていたのに、足が止まっていてカウンターに対して無防備。そういう試合だった」と総括した。

「自分たちで試合を難しくしてしまった。ボール保持率は75パーセントだったが、負ける可能性もあった。これが現代サッカーだ」

 ボーンマス(AFC Bournemouth)と対戦したトッテナムも0-0の引き分けに終わり、開幕9戦無敗を達成して1990年のクラブ記録に並んだものの、首位浮上のチャンスを逃した。

 マウリシオ・ポチェッティーノ(Mauricio Pochettino)監督は、「試合はコントロールしていたが、得点チャンスの数が十分ではなかった。無失点で勝ち点1を取れたことを喜ぶべきだとは思うが、優勝を狙うなら、きょうのような試合は勝たなくてはならない」と話した。

 マンチェスター・シティ(Manchester City)は、23日のサウサンプトン(Southampton FC)戦で引き分け以上なら、リーグ首位を奪還できる。

 マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)は敵地でチェルシー(Chelsea)と対戦。ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督は、昨季の解任以来、初めてスタンフォード・ブリッジ(Stamford Bridge)での試合に臨む。(c)AFP/Tom WILLIAMS