【10月22日 AFP】米女子プロバスケットボール協会(WNBA)は21日、シーズン王者を決めるWNBAファイナル最終戦の終盤に審判が判定ミスを犯し、ロサンゼルス・スパークス(Los Angeles Sparks)がミネソタ・リンクス(Minnesota Lynx)を破って優勝する手助けをしてしまったことを明らかにした。

 20日に行われたファイナル(5回戦制)最終戦に77-76で勝利したスパークスは、対戦戦績を3勝2敗としてシリーズを制した。しかし、敗れたリンクスのシェリル・リーブ(Cheryl Reeve)ヘッドコーチ(HC)は試合後、審判への怒りをあらわにしていた。

 判定ミスがあったのは試合時間残り1分14秒の場面で、スパークスのネカ・オグウマイク(Nneka Ogwumike)が決めたシュートがショットクロックバイオレーションの可能性があったにもかかわらず、審判はビデオ判定を怠り、スパークスが73-71でリードした。

 リーグ規則では、プレー直後のビデオ判定については試合終盤の2分間のみ可能となっているが、リーブHCは審判がプレーを止めてビデオ判定にするべきだったにもかかわらず、そうせずにプレーを続行したと主張していた。

 WNBAでバスケットボール運営の責任者などを務めるレニー・ブラウン(Renee Brown)氏は、審判がビデオ判定を怠ったことを認め、「試合後にビデオで再確認したところ、試合時間残り1分14秒でネカ・オグマイクが放ったシュートは、ショットクロックバイオレーションのためカウントされるべきではなく、審判がインスタントリプレーの規則に従い、適切にレビューを行わなかったと判断しました」とコメントした。

 オグウマイクはその後、試合終了間際に決勝点を挙げてチームをタイトル獲得に導いた。また、審判の判定ミスはあったものの、スパークスの優勝はそのまま認められることになっている。(c)AFP