【10月22日 AFP】腰の故障により1年2か月戦列を離れている男子ゴルフのタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)は、順調に練習を続け、12月には大会に復帰する予定だと語った。

 20日夜にテレビトーク番組の「ザ・レイト・ショー・ウィズ・スティーブン・コルベア(The Late Show with Stephen Colbert)」に出演したウッズは、12月1日から4日までバハマで開催されるヒーロー・ワールドチャレンジ(2016 Hero World Challenge)を復帰戦と位置付け、「出場するつもりだ。プレーを続けている」とコメントした。

 18人の選手が出場する同大会は、ホスト役を務めるウッズの慈善団体が主催するもので、米フロリダ(Florida)州オーランド(Orlando)で行われた2014年大会でも、同選手は同様のけがから復帰を果たしている。

 ウッズは先月、カリフォルニア(California)州ナパ(Napa)で開催されるセーフウェイ・オープン(2016 Safeway Open)で復帰する意向を示していたものの、まだ競技への準備が整っていないとして直前に棄権し、来月のトルコ航空オープン(Turkish Airlines Open 2016)も欠場すると表明した。

 元世界ランク1位で、戦線を離脱している間に同802位まで後退しているウッズは、司会のコルベア氏にプレーは順調に上向いていると語り、「トーナメントで63とか64のスコアを出せるところまでは、まだ到達していない。自宅ではロースコアで打てているけど、実戦でそれくらいのスコアを打てる準備が十分に整っているという感触はないんだ」と現在の仕上がりを説明した。

 昨年は2度の手術を受け、12月には41歳になるウッズは、PGAツアーで通算79個のタイトルを獲得しており、サム・スニード(Sam Snead)氏が保持している歴代1位の通算勝利数まであと3勝に迫っている。さらには、ジャック・ニクラス(Jack Nicklaus)氏が記録したメジャー最多の通算18勝まであと4勝としており、今週出演した米公共放送PBSのチャーリー・ローズ(Charlie Rose)氏の番組では、メジャー記録更新に意欲をみせていた。

 今月上旬に行われた米国選抜と欧州選抜による男子ゴルフの対抗戦、第41回ライダーカップ(The 41st Ryder Cup)で米国選抜の副主将を務めたウッズは、来年の米国選抜と世界選抜による男子ゴルフの対抗戦、第12回プレジデンツ・カップ(2017 The Presidents Cup)でも、スティーブ・ストリッカー(Steve Stricker)主将が率いる米国選抜の副主将に指名されている。(c)AFP