【10月22日 AFP】米国で21日、継続的なサイバー攻撃があり、米短文投稿サイト「ツイッター(Twitter)」やストリーミングサイト「スポティファイ(Spotify)」、インターネット小売り大手アマゾン・ドットコム(Amazon.com)などの大手サイトでサービス障害が発生した。

 米北東部ニューハンプシャー(New Hampshire)州に本社を置き、インターネットトラフィックの管理を行うインターネットサービス会社ダイン(Dyn)は、同社のドメインネームサービスがグリニッジ標準時(GMT)午前11時すぎから分散型サービス妨害(DDoS)攻撃を受けたと公表した。

 同社のサービスは攻撃を受けてから2時間以内にいったん復旧したが、その約3時間後に再度攻撃を受けたため対応していると述べた。同社は同午後5時ごろウェブサイト「当社の技術者が現在障害復旧の対応に当たっている」との声明を掲載した。

 今回のサイバー攻撃により、ほかにも動画配信サイト「ネットフリックス(Netflix)」、ソーシャルニュースサイト「レディット(Reddit)」、ハンドメイド製品の通販サイト「Etsy(エッツィー)」、ソフトウェア開発サイト「ギットハブ(Github)」の利用者数百万人に影響が出たことになる。

 またテクノロジーメディアサイト「ギズモード(Gizmodo)」は、米ニュースサイトCNNや英ニュースサイト「ガーディアン(Guardian)」、テクノロジー情報サイト「ワイアード(Wired)」、ケーブルテレビ局HBO、芸能ニュースサイト「ピープル(People)」などの大手メディアや、オンライン決済サービス「ペイパル(PayPal)」のサービスに障害が出た報告を受けていると公表した。

 インターネットの接続障害情報を提供している「ダウンディテクタードットコム( downdetector.com)」によると、当初はインターネットのいわゆる「バックボーン(主要幹線)」サービスプロバイダー企業であるレベル3コミュニケーションズ(Level3 Communications)にサービス障害が発生したことにより、米東海岸の広い範囲とテキサス(Texas)州で影響が出たという。

 しかしその後、障害地域は同国中西部やカリフォルニア(California)州にも拡大。ネットフリックスとツイッターがウェブサイトに公表した同様の地図によると、欧州の一部地域にもサービス障害が発生した。

 米国土安全保障省のジリアン・クリステンセン(Gillian Christensen)報道官はAFPに対し、同省では現在事態を監視していると述べ、現在原因を調査していると述べた。(c)AFP/Douglas Gillison