【10月21日 AFP】女子テニス協会(WTA)は20日、今季の四大大会(グランドスラム)で2勝を記録したドイツのアンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber)が、年間の世界ランキングで1位の座を確定したと発表した。

 年間ランキングを世界女王として迎える史上12人目の選手となったケルバーは、この快挙を通算8回達成したシュティフィ・グラフ(Steffi Graf)氏に次いで、ドイツ勢としては史上2人目の偉業となった。

 シンガポールで次週開催されるWTAツアー選手権(BNP Paribas WTA Finals Singapore 2016)で、2016年シーズンを良い形で締めくくりたいケルバーは、「世界1位の選手としてシーズンを終えることは、とても光栄であり達成感があります」とすると、「ナンバーワンになることは、いつも夢に描いていたことの一つです。最高の選手になるために、これまで一生懸命に練習してきました。その努力がこうして報われて、素晴らしい年になりました」とコメントした。

 先月12日、史上最年長となる28歳にして初めて世界1位に到達したケルバーは、この3年間セレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)が君臨し続けてきたシーズン最終週の世界女王の座を引き継ぐことになった。

 今年の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2016)でキャリア初のグランドスラムタイトルを獲得し、幸先の良いスタートを切ったケルバーは、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2016)でもファイナリストになると、リオデジャネイロ五輪の女子シングルスでは銀メダルを獲得。そして全米オープン(US Open Tennis Championships 2016)では、自身2度目のグランドスラム制覇を成し遂げた。(c)AFP