【10月20日 AFP】ケニアのマサイマラ(Maasai Mara)国立保護区で17日、ベルギー人観光客がゾウに踏まれて死亡する事故があった。警察当局が19日、述べた。同ケニアでは1か月前にも同様の事故が起きたばかりだった。

 匿名を条件に取材に応じた地元の警察官は「彼(被害者)は、暴れたゾウに襲われて重傷を負い、けがによりタレク医療センター(Talek Health Centre)で死亡した」と述べた。男性が死亡した詳しい状況については分かっていない。

 ケニアでは1か月前、南東部にあるツァボ国立公園(Tsavo National Park)でイタリア人男性が写真を撮影しようとしてゾウに踏まれて死亡する事故があった。

 また、ケニア日刊紙スタンダード(Standard)によると、18日にも、ケニアの中等学校の生徒が通学中にゾウによって死亡させられる事故があった。

 ケニア野生生物公社(KWS)は19日、声明で、ケニアを襲った深刻な干ばつにより、食べ物や水を求めて野生生物が従来の生息地から離れており、人間と接触する可能性が高まっていると警告を発し、今後もそうした接触が増える恐れがあるとして、リスクが高い地域では注意するよう呼びかけた。(c)AFP