【10月20日 AFP】アルゼンチンで女子高校生が麻薬密売人らに性的暴行を受けた末に殺害される事件があり、首都ブエノスアイレス(Buenos Aires)で19日、黒い服に身を包んだ女性たちが抗議するデモを行った。

 ルシア・ペレス(Lucia Perez)さんが死亡したのは今月8日。密売人らがペレスさんをレイプした後、鋭利な凶器で突き刺して殺害したとされる。事件は国内に大きな衝撃を与えており、ブエノスアイレスでは雨の中、多数の人々がデモに参加。「私たちの中の誰かの体に触ったら、お前たちに反撃する」と書いたプラカードを持ち、1時間にわたって通りを練り歩いた。

 アルゼンチンでは、政府統計によれば36時間に1人の割合で女性が暴行を受けた末に死亡しているが、こうした大規模な抗議デモはここ1年余り行われていなかった。同日、メキシコなど中南米諸国やスペインでも呼応して女性たちがデモを行った。(c)AFP