【10月20日 AFP】米電気自動車(EV)メーカーのテスラモーターズ(Tesla Motors)は19日、同社製の車両全てに完全自動運転向けのハードウエアを搭載することを明らかにした。当座は「シャドーモード」での運用を通じてデータを収集し、人が運転した場合との安全面での比較を行う。

 新たに搭載されるハードウエアの処理能力は、これまでの約40倍を誇り、カメラや超音波センサー、レーダーセンサーから構成される新たな「神経網」を管理する。

 報道陣との電話会議に応じた共同創業者のイーロン・マスク(Elon Musk)最高経営責任者(CEO)は、このハードウエアについて、今日の自動運転技術とは異なり、「基本的には車両に搭載されるスーパーコンピューター」だと説明した。

 新たな自動運転技術が路上で実際に使用される時期については、規制機関と社会の動向次第だと述べた。システムはその間、「シャドーモード」で運用され、実際の使用を想定しながら、事故を防げたか、もしくは防げなかったかのデータ収集を行うという。

 既存車両にこのハードウエアを後付けすることについては、同社は実用的ではないとしている。(c)AFP