【10月19日 AFP】国際オリンピック委員会(IOC)は18日、ロンドン五輪の重量挙げ男子85キロ級で銀メダルを獲得したロシアのアプティ・アウハドフ(Apti Aukhadov)が採取された検体の再検査で禁止薬物に陽性反応を示したとして、同五輪での銀メダルをはく奪したことを発表した。

 アウハドフは、ロンドン五輪で採取されたサンプルの再検査の結果、禁止薬物のトゥリナボル(turinabol)とドロスタノロン(drostanolone)に陽性反応を示したといい、リオデジャネイロ五輪の陸上競技で代表選手が出場禁止となったロシアにとっては、新たな打撃となった。

 ロシアによる前代未聞のドーピングスキャンダルを受け、薬物検査の国際的な抜本的改革に取り組むIOCは先日、各スポーツ連盟から検査権限と違反者に対する処分決定権の取り上げを提案していた。

 またIOCは今回、ロンドン五輪の男子棒高跳びで18位に入ったマクシム・マズリュク(Maksym Mazuryk、ウクライナ)も、トゥリナボルに陽性反応を示したとして失格処分を科したことを発表した。(c)AFP