【10月19日 AFP】上海マスターズ(2016 Shanghai Rolex Masters)でみせた問題行動で、8週間の出場停止処分を科された男子テニスのニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)が19日、来季は出場する大会数を減らす可能性を示唆した。

 ツイッター(Twitter)でファンからの質問をつのったキリオスは、来年の目標について聞かれ「たくさん休む」と回答。テニスをプレーすることを楽しんでいるかという質問に対しては「lol(笑)」と返答している。

 世界ランキング14位のキリオスは、先日出場した上海マスターズの2回戦でポイントを放棄したり、ファンと口論に及んだりしたことで、男子プロテニス協会(ATP)から罰金2万5000ドル(約260万円)と8週間の出場停止処分を科された。問題を起こした理由についてキリオスは、肉体的にも精神的にも悲鳴を上げていたと話している。

 ツアーを主催するATPは、21歳のキリオスがその短気な気性について専門家の指導を受ければ、出場停止期間を8週間から3週間に短縮することを提示しており、豪テニス協会(Tennis Australia)も同選手がこれに合意したと明かしている。

 スタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)の恋人を侮辱するような発言をしたことで、昨年も1か月の出場停止処分を受けているキリオスは、精神科医の指導を受けた場合、11月7日にツアー復帰を果たせることになるが、その時点で今季の大会は残されておらず、すでに実質的なシーズン終了となった。

 キリオスはまた、ツイッターで今年最大の勝利は何かと尋ねられると、「(恋人の)アイラ(・トムリャノビッチ<Ajla Tomljanovic>)にバックハンド対バックハンドの勝負で勝ったこと」と答えた。

 今季のキリオスは、アトランタ・オープン(BB&T Atlanta Open 2016)、オープン13(Open 13 Provence 2016)でタイトルを獲得しており、最近では楽天ジャパンオープン(Rakuten Japan Open Tennis Championships 2016)で優勝している。(c)AFP