【10月19日 AFP】ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)前米大統領を批判したドキュメンタリー『華氏911(Fahrenheit 9/11)』を制作した米映画監督のマイケル・ムーア(Michael Moore)氏が18日、大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏を題材にした新作を制作したと電撃発表した。同日にニューヨーク(New York)で無料の特別上映を行い、19日から一般公開する。

 ムーア監督がツイッター(Twitter)で発表したところによると、題名は『マイケル・ムーア・イン・トランプランド(Michael Moore in TrumpLand)』。ニューヨークのIFCシアター(IFC Theater)での特別上映には自身も立ち会う。

 内容は、ムーア監督がオハイオ(Ohio)州の劇場で行おうとしたワンマンショーを扱ったものとみられる。監督によると、このショーはあまりにも物議を醸すと言われて中止を余儀なくされた。

 ムーア氏は左寄りの政治活動家として有名で、トランプ氏を痛烈に批判してきたことでも知られる。トランプ氏が共和党の大統領候補に指名されるとの「予言」を的中させたことも話題になった。

 民主党の指名争いではバーニー・サンダース(Bernie Sanders)上院議員を支持。同党の指名候補となったヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)前国務長官については、ニューヨーク州選出の上院議員時代の2003年に米主導のイラク進攻に賛成したことを理由に支持していない。(c)AFP