【10月19日 AFP】16か月間連続で過去最高を記録していた世界の月間平均気温が、9月にその更新をストップさせた。137年の観測史上、今年の9月は同月として2番目の暑さだった。米海洋大気局(NOAA)科学者らが18日、報告した。

 だが、NOAAの月例気象報告書によると、今年に入ってからの気温の上昇傾向に変化はみられず、1月から9月までの気温は1880年以降で最高を記録しているという。16か月連続での記録更新は観測史上最長となった。

 9月の平均気温は、エルニーニョ(El Nino)現象で太平洋の温暖化傾向が強められた昨年同月の最高気温より0.38度低かった。専門家らは7月のエルニーニョ終息による気温の微小な低下を予想していた。

 それでも、化石燃料の燃焼が大気中の温暖化ガスの増加に寄与していることを背景に、気温の上昇傾向は継続している。報告書は「今年これまでの地球の平均気温は、2015年同期との比較で0.23度上回っている」とした。

 専門家らは、2016年は観測史上で最も暑かった2015年を上回り、3年連続で記録を更新するだろうとしている。(c)AFP