【10月19日 AFP】東京都の小池百合子(Yuriko Koike)知事は18日、国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ(Thomas Bach)会長と会談し、2020年に開催される夏季五輪へ向けて膨れ上がる予算の削減などで協力していくことで同意した。

 バッハ会長と小池都知事はこの日、開催地となる東京都が抜本的なコスト削減の手段として、3つの競技施設の移転や規模縮小を余儀なくされるといった警告を受けて以来、初めて面会した。また報道によれば、IOCは複数の競技会場を韓国に移転することを検討しているという。

 さらに小池知事とバッハ会長は、雪だるま式に膨らむコストを抑えるために、東京都、IOC、大会組織委員会、日本政府による4者協議の場を設けることで一致。バッハ会長は、「IOCは五輪を持続可能かつ実現可能な形で開催することに全面的に取り組みたい」と話した。

 国内メディアは、コストをめぐって詳細な調査が行われている3つの競技会場のうち、ボート・カヌーの会場を韓国に移転することをIOCが検討していると報じているが、バッハ会長は「公正な競争」をIOCは尊重するとして、この話題についてコメントを避けた。(c)AFP/Kyoko HASEGAWA