【10月18日 AFP】ポルトガルの首都圏で通勤路線を運行する民間鉄道フェルタグス(Fertagus)は17日、朝の混雑時に乗客が車内で失神などしてダイヤが遅れることを防ぐ狙いで、乗客に朝食を取るよう促すキャンペーンを開始した。

 首都リスボン(Lisbon)からセツバル(Setubal)まで約50キロの区間で運行しているフェルタグスは、各駅に「朝食を抜いて乗れば、乗客全員の通勤に影響しかねません」と書かれた啓発ポスターを貼り出した。

 また朝食を取ることに加え、飲料水を携行し、気分が悪くなった場合には電車内にとどまらずに次の駅で降車して助けを求めるよう推奨している。

 フェルタグスによると、今年上半期に運行した列車では計46人が倒れ、列車51本に計209分の遅れが出た。今回のキャンペーンの一環として、来週からは各駅でリンゴやヨーグルトの配布を計画している。同社の列車の利用者数は1日約7万人。(c)AFP