【10月18日 AFP】スペイン北東部カタルーニャ(Catalonia)自治州のバルセロナ(Barcelona)市は17日、独裁者フランシスコ・フランコ(Francisco Franco)総統をテーマとした野外展示を開始したが、フランコ像にたちまち卵が投げつけられるなど、開催に怒る反対派から激しい抗議を受けた。

「フランコ、勝利、共和国、免責、そして都市空間」と題されたこの展示では、死後40年以上たつフランコ総統の彫像などがバルセロナ市内の通りに設置されている。スペインではフランコ総統の死によって民主制への移行が始まった。

 展示作品には頭が無いフランコ総統の騎馬像や、スペイン内戦でフランコが率いた部隊の勝利をたたえる像などがあるが、AFPのカメラマンによるといずれの作品も公開されて数分のうちに卵が投げつけられた。だが、バルセロナのヘラルド・ピサレジョ(Gerardo Pisarello)副市長は展示の狙いについて「民主主義の下でもみられるフランコ主義(フランキスモ)による犯罪とその免責を糾弾することだ」と語っている。(c)AFP