■「ナチス聖地」の地位に地元も反感

 建物の前には、「平和と自由、民主主義のために。ファシズムを二度と繰り返してはならない。数百万人の死者が警告する」という言葉が刻まれた石碑が立っている。

 毎年ヒトラーの誕生日には建物周辺で反ファシストの抗議行動も展開されるが、地元住民はこのような形で注目されることに憤慨すると同時に、自分たちの町がゴシック様式の建築物や美しい川のある土地としてではなく、世界で最も忌み嫌われる政治家の一人が生まれた場所として有名になっていることに失望を隠せない。

 AFPが昨年取材した地元当局者は、「ここの人々はこのような汚名を着せられるに値しない。ブラウナウの唯一の罪は、ヒトラー誕生の場となったことだ」と話していた。(c)AFP/Nina LAMPARSKI