【10月17日 AFP】南スーダン北部で先週末、反政府勢力と政府軍の激しい衝突が起き、少なくとも反政府側の56人と政府軍兵士4人が死亡した。

 政府軍であるスーダン人民解放軍(SPLA)の報道官、ルル・ルアイ・コアング(Lul Ruai Koang)氏は17日、リヤク・マシャール(Riek Machar)前第1副大統領率いる反乱軍とその同盟勢力が、同国第2の都市マラカル(Malakal)近郊でSPLAを攻撃したと非難した。

 同報道官は、7日夜から翌8日まで続いた衝突では「リヤク・マシャールの反乱軍が、われわれの防衛拠点2か所を攻撃した」とし、「わが軍は彼らに大きなダメージを与えた。遺体を数えたところ反乱軍側の死者は56人だった」と述べた。ただし、死者数は計80人に上る可能性があり、SPLA側は「4人が死亡、20人が負傷した」と語った。

 サルバ・キール(Salva Kiir)大統領を支えるSPLAは16日、戦闘地域一帯を制圧したことを示すために報道陣を招いた。現地に入ったAFPのフォトグラファーは、最大40人の遺体を目にしたと報告している。

 2011年7月に独立した南スーダンは、そのわずか2年半後の2013年12月、政敵でもありながら副大統領を務めたマシャール氏がクーデターを企てているとキール大統領が非難し、内戦に陥った。(c)AFP