【10月17日 AFP】(更新、写真追加)イラクのハイダル・アバディ(Haider al-Abadi)首相は17日未明、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が支配している北部モスル(Mosul)の奪還作戦を開始したと発表した。

 アバディ首相は政府系テレビ局アルイラキーヤ(Iraqiya)を通じて行った演説で、「勝利の時が来た。モスル解放作戦が始まった」と宣言した。

 イラク軍と米軍主導の有志連合は最近、モスルの南方約60キロにあるケイヤラ(Qayyarah)周辺の拠点を奪還。国内最大の IS拠点であるモスル奪還に向け、包囲網を狭めていた。

 イラク軍最高司令官でもあるアバディ首相は、夜間に始まった今回の作戦の詳細は明かさなかったが、モスル市内に入るのはイラク軍と国家警察だけだと説明した。

 モスルは住民の大半をイスラム教スンニ(Sunni)派が占める。2014年6月にISが同地を制圧した際には、シーア(Shiite)派主体のイラク治安部隊への反感がISの作戦を容易にした一因となっていた。(c)AFP