【10月16日 AFP】海上輸送される世界の商用貨物の5%を担っているパナマ運河(Panama Canal)で5日、船に積載されていた乗用車1台が落下する事故があり、この影響で一部区間が一時閉鎖された。

 パナマ運河庁(Panama Canal Authority)は、落下した乗用車をガトゥン閘門(こうもん、Gatun Locks)で仕切られているチャンバー(閘門室)の外に出す必要があったため、区間閉鎖を余儀なくされたと説明した。運河にはこうしたチャンバーが12か所ある。事故の影響がなかったレーンは通航可能だった。

 落下した乗用車を運んでいた船の操舵(そうだ)手は事故発生当時、居眠りしていたとみられている。車がどのように運河に落ちたのか詳しくは明らかにされていない。

 パナマ運河は全長約80キロで、太平洋(Pacific Ocean)からカリブ海(Caribbean Sea)を直接結ぶ海運ルートとなっている。最近大規模な拡張工事が完了し、盛大な記念式典を経て新たに供用を開始した。(c)AFP