【10月16日 AFP】シリア内戦の打開策を話し合う外相会合が15日、スイスのローザンヌ(Lausanne)で開かれた。米国やロシア、シリア周辺国の外相らが参加したものの、会合は状況を打開できないまま約4時間で終了した。

 シリアではバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)政権が反体制派の拠点であるアレッポ(Aleppo)への攻撃を続けている。ジョン・ケリー(John Kerry)米国務長官はローザンヌのホテルで記者団に対し、停戦を回復する新たな考えが今回の会合で話し合われたことを明らかにした。ただ、詳細を明らかにするには時期尚早だと述べ、閣僚レベルではなく高官レベルで17日に議論を継続し、具体化していく方針を示した。

 その上で今回の会合を「非常に率直な初めての意見交換で、主要当事国が同時にテーブルに就き、開かれた自由な話し合いを行った」と振り返り、「正にわれわれが求めていた通りの会合だった」と評価した。

 会合にはケリー氏のほか、ロシアとイラン、サウジアラビア、トルコ、エジプト、ヨルダン、イラクの外相と、カタールの特使らが参加した。米特使らは非常に前向きな見方を示したものの、アサド政権と反体制派の激しい戦闘が複数の場所で続いていることから、外交関係者らは停戦が短期間で実現すると期待しないよう警告している。(c)AFP/Dave Clark, Joshua MELVIN