【10月15日 AFPBB News】茶道にもっと気軽に親しんでもらおうと、日本最大級のお茶会「東京大茶会(Tokyo Grand Tea Ceremony 2016)」が15日、東京都中央区の浜離宮恩賜庭園(Hama-rikyu Gardens)で開催され、色鮮やかな着物姿に身を包んだ女性や観光客たちが青空のもと茶席を楽しんだ。

 今年で9回目を迎える東京大茶会は、小金井市の「江戸東京たてもの園(Edo-Tokyo Open-air Architectural Museum)」と2か所で期間を分けて開催されている。広報事務局によると、今や「東京の秋の風物詩」と言われるほど広く知られるようになり、これまでに約15万5000人が来場。この数年間で、外国人や若い世代の参加者も増加した。

 英語による茶道の解説のほか、生け花教室、三味線演奏など、日本の伝統文化を体験できる工夫が随所で凝らされている。スリランカから訪日中のサディカ・ウィックラマトゥンガ(Sadica Wickramathunga)さん(40)は、野だてを体験し、「お茶もおいしかったが、肉体的にだけでなく精神的にも楽しめた。ひとつひとつの作法が一種の瞑想(めいそう)のようだった」と目を輝かせていた。大茶会は16日まで。(c) AFPBB News